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ジョゼと虎と魚たち

●2003年【日】 上映時間:116分
●監督: 犬童一心
●キャスト:妻夫木聡・池脇千鶴

ジョゼと虎と魚たち(通常版)ジョゼと虎と魚たち(通常版)
(2004/08/06)
妻夫木聡池脇千鶴

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【Story】
大学生の恒夫は、乳母車に乗って祖母と散歩するのが日課の自称・『ジョゼ』ことくみ子と知り合う。
くみ子は足が悪いというハンディキャップを背負っていたが、
自分の世界を持つユーモラスで知的な女の子だった。そんな彼女に恒夫はどんどん引かれていき、
くみ子も心を許すが、ふたりの関係は永遠ではなかった。

【Review】
rating_06.gif 

大好きで仕方なくて何度かレンタルして観ている作品。多分そのうち購入するだろうな(笑)

なんだかすごくリアルなんですこの映画。
綺麗事で終わらない人間の汚くて卑しい部分も目を覆いたくなるぐらいリアル。
どこにでもいそうな大学生役のツマブキくんなんてホント笑っちゃうぐらい普通で感動する(笑)

好きなシーンはたくさんある。
初めてジョゼと交わるときに恒夫が「やべえ泣きそうだ」と言ったシーンや
ジョゼの幼馴染の男の子が家に来て毒づいて(でも心配している)いくところ、
初めての旅行で楽しそうなジョゼに対し、最初は優しく接していた恒夫が途中から
『抱えきれない』と思い始めて冷たくなってしまう心理描写とか、すごく苦しくって切なくなる。

恒夫はきっとジョゼのことはもちろん恋愛対象として好きだっだけど、
身障者であることへの同情や興味も少なからずあったと思う。
そんな非日常的な彼女と付き合っている自分もなんだか好きだったんだろうと思う。

付き合いが盛り上がっているときというのはこの幸せな時が永遠に続き、
ずっと彼(彼女)を愛していくんだって誰しも思う。
もしくはそんなのは理想論だと思っていても、それを信じたいと願う。

車から降りるたびにジョゼを背負わなくてはならない恒夫が「車椅子買おうよ」
と提案してもジョゼは「嫌だ。ずっとアンタがおぶればいい」と言う。
ワガママだな~と最初は観てて思った。

でも、その頃からジョゼはこの恋は永遠には続かない、いつか壊れる、
って分かってたんだろうなあと思うと、その強さに胸が締め付けられる。
長く続かない(=恒夫が自分から離れる)ことが分かっていたから、
出来るだけ、車椅子なんて買わないで、彼に触れていたいと思ったのかもしれない。

でも「俺だってずっと若くないんだからねー」と恒夫は何の気なしに、
自分とジョゼが年をとるまで一緒にいるようなことを言う。
そういうことがジョゼにとっては現実にはならないと分かってても幸せなひと時だったんだと思う。

そしてジョゼが「何も見えない真っ暗な海の底」に棲んでいた、
と恒夫に語るシーンで涙が止まらなかった。
「何も見えないのでそこがさびしいのか分からなかった」と言う。
でも、この世界を知ってしまった今、もうあの場所へは戻れない、と言うあのシーン。
淡々と話すところがまた切ない

忘れられない恋愛をしてきたり、今大好きな人がいる人は、
この場面にぐぐぐっと心を掴まれるんじゃないかなぁと思う。
その人を知っちゃったらその人がいない生活なんて考えられなくなっちゃいますよね。

それから、恒夫の元カノで、福祉の仕事を目指している子が、「障害者に彼氏奪われるなんて!!」
というセリフを吐くところがあるのですが、表向きは、障害者の手助けをしたい、といいつつ、
心の奥底では障害者を見下している。
醜く偽善的な感情に腹がたつけど、こういう子はたくさんいるんだと思う。
そういうところもリアルだなぁ、と思う。

そして恒夫の号泣シーン。
このシーンがなかったら「うん、まあいい映画だった!」ぐらいな映画だったのかもしれないと思うほど、
心揺さぶられるシーンだった。恒夫は本当に普通の若者なのだ。
逃げた、という表現をつかっているけども、
その逃げは誰にも責めることはできないのではないかと思うほど
ごく当たり前のいまどきの若者の選択なのだと思う。
どうにかしてあげたいと思いながら、どうにも出来ない自分の無力さ、卑怯さ、寂しさ、
そんな色んな感情があわさった涙だと思う。

また『別れてからも友達でいれる女の子もいるけど、ジョゼは違う。』
というセリフもその号泣と相俟ってすごく、ずっりしときた。

「忘れたい いとおしい 忘れられない」
というキャッチコピーが深く胸に刺さります。

切ないけど前向きなんです。

※金井春樹エピソードも結構好きです(笑)

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プロフィール

 C    

Author: C    
茅ヶ崎に住み茅ヶ崎で働く30代負け犬OLの偏りまくったシネマレビューです。
映画は大体月に6本~8本ぐらいレンタルして見てます。
(でもすぐ内容忘れちゃうw)
切なく純粋で余韻が残る系の映画が好き☆
時代背景は古いものがより好みで、
中世ヨーロッパが舞台の映画や、
80年代のアメリカの片田舎が舞台の映画を観ると内容に関わらずノスタルジックな気持ちになり鼻の奥がツーンとしてきます。
濡れ場は無い映画のほうが好きです。

レビューというほど大層なことは書けないので、部屋で友だちとDVD観ながらおしゃべりしてるような感じで書けたらなーと思ってます。

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