【原題】THE LOVELY BONES
●2009年【米・英・ニュージーランド】 上映時間:135分
●監督 ピーター・ジャクソン
●キャスト
シアーシャ・ローナン
マーク・ウォールバーグ
レイチェル・ワイズ
スーザン・サランドン
【STORY】スージー・サーモンは、14歳のときに近所に住む男にトウモロコシ畑で襲われ、殺されてしまった。
父は犯人捜しに明け暮れ、母は愛娘を守れなかった罪悪感に苦み、家を飛び出してしまった。
スージーは天国にたどり着く。そこは何でも願いがかなう素敵な場所で、地上にいる家族や友達を見守れる。
スージーは、自分の死でバラバラになってしまった家族のことを心配しながら、やり残したことを叶えたいと願うのだった…
【REVIEW】超ネタバレしてますのであしからず・・・
観おわって一晩たった今でも、妙に心がざわざわして興奮状態です。
別にホラー映画でも激しいスプラッターでもないんだけど、怖くて怖くてしょうがなかった。
135分中100分は確実に緊張してたなアタシ。ドキドキしっぱなしで疲れたよ。
普段は人当たりもよく品行方正な人が実は猟奇的で、静かに、でも計画的に犯行を行ったり、
こっそり覗いていたりっていうのも、私の恐怖のツボにビシビシくるし、
狭い空間(トウモロコシ畑につくった地下室)も、閉所恐怖症気味のアタシには観てるだけで苦痛だった。
しかも、あんな変態オヤジと二人きりで逃げ場がなくてさ。
そして、妹が、変態オヤジの家に乗り込んだところなんて、緊張しすぎておかしくなるかと思った!!
だってさ、お父さんがやられた時点で、なんか救いの無い物語なのか?とか思いはじめちゃったんだもん。
悪い意味で余韻が残る。めっちゃ消化不良・不完全燃焼。
でも決してつまらなかったわけではない。素晴らしい映画だとも思う。
不思議な映画。
でもでも、やっぱり、スッキリしねぇぇぇぇぇぇぇよぉぉぉ!!!!
もう、こっちとしてはさあ、スージーが霊魂となってなにか特殊な能力みたいなのが発動して、
あの霊感の強い女の子に頼ったりしながら、犯人はこの人です!みたいに父親や警察に伝えて
犯人は裁きを受け、ってのを期待してたんですよね。
まず、お父さんがせっかく犯人を突き止めたと思いきや、爪が甘くて逆にやられてヤキモキ
妹があの証拠品を親に渡さないところでヤキモキ(葛藤は分かるが・・・)
そのあと、あの変態オヤジが、死体の入った金庫を捨てに行って、そこに
霊感の強い女の子がいて訝しんでるから、てっきり警察に電話したり、
レイに伝えたりするのかと思いきや、なんもしねー!!でヤキモキ
しかも、あの犯人の結末。
無いわー・・・・
やっぱり、なんだかんだ勧善懲悪な展開がみたいわけなんです。
でも、監督が描きたかったことは正直わからんのですが、
私は予告とかあらすじを読んでサスペンスだと思って観たんだけど、違うのかもね。
家族愛?ファンタジー?ラブストーリー?それのどれでもあって、どれでもない気がする。
事件の真相とか、犯人が誰、とか犯人が捕まっての復讐劇とかはぶっちゃけどうでもいいのかもしれない。
でも、やりきれないんすよ。
なんだかハッピーエンドな感じだったけど、置いてけぼりな気分ですよ。
あ、死後の世界の映像はすごく綺麗で美しかった。
天国とかその狭間の世界とか、誰も知らないけどさ、あんな感じだったらなんだかいいね。
自分だけの自分が作る天国。
家族が、自分の死を受け入れたら、自分は成仏できるって感じで終わったけどさ、
そんなことってあるのかな?
死体が浮かばなければ、逆にいつまでも引きずるんじゃないのかな。
もう一回ぐらい見たら、また違った目線で違った解釈ができそうだけど、
もう一度みる気力は無い(キッパリ)。
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Cさんの記事散々読んじゃったので、それほど激爆はしなかったけど・・・・・